3. フェリー事業者アンケート調査の結果概要
(1) 流動状況
○20Fコンテナの取扱量の増加
1998年のフェリーによるコンテナ輸送は、神戸港着で6,223個(40f:2,644個、20f:3,579)、神戸港発で4,161個である(3社の合計)。震災前の1995年と比べると神戸港発着ともに40fコンテナは6割程度に落ち込んでいるが、20fコンテナは4〜5割程度の増加となっている。
表IV-3. フェリー貨物の流動状況
単位:個
単位:1994年=100.0
(備考)3社の集計、空コン含む
(2) 発注者
○顧客は利用運送
フェリーの利用者は利用運送が極めて多く、回答企業4社のうち3社は利用運送からの受託が100%であると回答している。
(3) 要望事項
〜料金の低廉化〜
・割高感のある公社バース使用料の引き下げが望ましい。
・港湾使用料、借受料等の低廉化
・港湾道路通行の無料化
・港湾における陸上施設設置に対する補助
〜行政の支援が必要〜
・フェリー利用トラックの港湾施設利用面等での優遇措置
・環境対策を進めるためにはトラックのフェリー利用の促進とフェリー利用に対して税制面の支援が望ましい。
〜外航と内航間の料金削減が必要〜
・港湾使用料と外航、内航間のドレー及び料金が大きな問題となっている。