(3) コンテナ輸送、内航フィーダー輸送等の今後の見通し
1] 地方港におけるコンテナ貨物拡大に向けた取り組み
・松山港については約4万TEU(実入り)、三島川之江港については約2万5千TEU(実入り)を計画個数としており、現在、松山港・三島川之江港等のコンテナ取扱量は順調に伸びている。(愛媛県)
・高松港において平成9年6月に釜山航路を開設し、その後取扱貨物量も伸びている。これは、広報活動や企業訪問などのポートセールスによって県内コンテナ貨物の高松港利用が増えてきたものと思われる。今後も新たな航路開設等ポートセールスを推進し、荷主への信頼性の向上を図るため実績を積むことで、より一層高松港の貨物量が増加すると考えている。(香川県)
・平成11年になって、国際定期航路も5ヶ国8航路に増設された。今後、玉島ハーバーアイランドの整備が進むにつれて、さらなる国際航路の増設が期待される。(岡山県)
2] 海外のハブ港の利用・活用
・徳山下松港のフィーダーは神戸向けである。各港とも韓国、台湾でのトランシップが多いようである。(山口県)
・広島港における内航フィーダー貨物については、従来阪神地区(神戸、大阪)へ輸送されていたものが、韓国(釜山)へ移行しつつある。荷主にとって料金等のメリットがない限り、今後とも安価な韓国(釜山)への移行は進展すると考えられる。(広島県)
3] 内航フィーダー輸送の必要性
・香川県のコンテナのうち、高松港を利用するもの以外の多くは神戸港を利用しているが、明石海峡大橋等の影響によりこれまで主に利用されていたフェリーが減便している。そのため、コスト面で不利な陸上輸送に替わり内航フィーダーの利用が進むものと考えている。(香川県)
・北九州港にとっても、これまでのトラック輸送に代わる、低コストの国内輸送モードの構築が必要であると認識している。(北九州市)
・平成11年4月供用開始した新居浜港東港地区の垣生ふ頭において、既存のふ頭を合わせた再編を図り、垣生ふ頭内の1エリアを内貿コンテナ基地として位置づけを行った。平成11年8月から、同エリアを拠点として、神戸とのコンテナ輸送が開始されている。(新居浜港務局)
(4) 神戸港との連携を図る上での要望事項等
・愛媛県において神戸港へのフィーダーは重要である。内航フィーダー輸送のメリットを最大限に生かすため、神戸港での横持ち経費の節減(フィーダーコンテナヤードと外貿コンテナヤードを近接)に努めて欲しい。(愛媛県)
・平成10年11月1日から、神戸港⇔北九州港を結ぶ内航フィーダー船を対象に、ガントリークレーン使用料の50%減額を実施し成果を上げている。今後とも神戸港との連携を密にし、集貨を進めたい。(北九州市)