3. 内航海運業の経営実態と事業者の経営意向 1) 用船料及び運賃の動向 営業用トラックやJR貨物の運賃を含めて、物流サービスの価格は長期的に見ると上昇しているが、その中で内航海運の運賃のみ低下している。昭和60年の水準を100とした平成9年の水準を見ると、トラック運賃は117.8と18ポイント上昇、JR貨物運賃は104.2ポイント上昇しているが、内航海運の運賃は95.9と4ポイント低下している(表2-11.)。
3. 内航海運業の経営実態と事業者の経営意向
1) 用船料及び運賃の動向
営業用トラックやJR貨物の運賃を含めて、物流サービスの価格は長期的に見ると上昇しているが、その中で内航海運の運賃のみ低下している。昭和60年の水準を100とした平成9年の水準を見ると、トラック運賃は117.8と18ポイント上昇、JR貨物運賃は104.2ポイント上昇しているが、内航海運の運賃は95.9と4ポイント低下している(表2-11.)。
表2-11. 運輸サービスの価格推移
出典:「内航海運ハンドブック・1999年版」
荷主アンケート結果を見ても、最近2年間で内航海運の運賃を「値下げした」という企業が47%を占めているのに対し、「値上げした」は1社もない(図2-31.)。このように、内航海運の運賃は近年値上げされておらず、それに伴って用船料も値上げされていないため、収益性の低下をもたらしていると考えられる。
図2-31. 内航運賃の改訂状況(最近2年間・荷主アンケート結果)
※「内航運賃の値上げをした」荷主はなかった
※値下げ率
凡例 上段:構成比(%)/下段:事業所数
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