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4] 資本金

内航海運業を構成する事業者のほとんどは資本金1億円未満(中小事業者)であり、貸渡業(許可事業者)では個人事業者が全体の20%を占めている。また、会社組織であっても小規模な事業者が多く、資本金1千万円未満が内航海運業・許可事業者全体の35%を占めている(図2-6.)。内航運送業は、確保すべき使用船舶の最低量(基準船腹量)が1,000総トン以上と限定されており、一定の規模と資金力を要求されているため貸渡業に比べて資本金も上方へ寄っている(図2-8.)。

 

図2-8. 資本金規模別・事業者数構成(平成10年3月末、全国の許可事業者)

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近畿地区の事業者の資本金を内航海運事業者アンケートで見ると、貸渡専業者では個人及び資本金1千万円未満の小規模事業者が46%を占めている(全国では53%)。資本金1億円以上の事業者は貸渡専業者では2%であるが運送専業者では25%、貸渡・運送兼業者では52%に達しており、貸渡専業者の小規模性がきわだっている(図2-9.)。

 

図2-9. 資本金規模別・事業者数構成(アンケート結果)

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