b) 物流事業者
○開通直後の変化
〜本州側、四国・淡路側それぞれに持つ拠点機能を本州側に集約〜
物流拠点を持つ企業のうち、開通前は「本州・四国の両方で物流拠点を持つ」といった企業が16.4%と最も多かったが、開通後には10.6%と大きく減少していることから、本四間で物流拠点の統廃合が進展したことがうかがわれる。
「本州側に物流拠点を持つ」企業が開通前の15.2%から開通後は23.3%と大幅に増加しており、開通後には「本州・四国の両方で物流拠点を持つ」企業を上回っている。
一方で、「四国側に物流拠点を持つ」といった企業は開通前後で大きな変化が見られなかった。
このことから、物流事業者においては、本州側、四国・淡路側の両方に整備していた物流拠点機能を本州側に集約することにより、再編を行うというパターンがうかがわれる。
また、「本州・四国の両方で物流拠点を持つ」から「本州側に物流拠点を持つ」への変化は、四国側で大きく見られる。特に、徳島市地域、東讃地域での影響が大きい。