3. 調査の方法
明石海峡大橋の影響を把握するため、本調査では下記のような方法で調査を行った。
?. 明石海峡大橋の利用状況
明石海峡大橋ルートの概要を整理するとともに、明石海峡大橋の利用状況に関する統計情報について、瀬戸大橋との比較を行いながら整理した。
また、明石海峡大橋の開通が大きな影響を及ぼしたフェリー輸送の利用状況についても把握した。
II. 明石海峡大橋の関連基盤整備・関連施策
明石海峡大橋の開通に関連した周辺自治体及び関係機関の取り組みについて、文献調査や地方自治体へのアンケート調査を行い、整理・把握した。
III. 既存調査の整理
明石海峡大橋の影響に関連する既存調査に加え、瀬戸大橋の影響に関する文献を広く集め、これらの架橋が物流産業に及ぼした影響について整理・把握した。
IV. 明石海峡大橋の影響に関するアンケート調査
明石海峡大橋の利用実態や、開通の影響、今後のニーズを把握することを目的に、荷主企業及び物流事業者、地方自治体へのアンケート調査を行い、その結果概要を示した。
なお、本アンケート調査の更なる深度化を図るため、回答企業の中から数社を選定し、別途インタビュー調査を行った。
V. まとめ
以上の調査結果を踏まえ、明石海峡大橋開通の影響をとりまとめた。
また、瀬戸大橋の事例やアンケート調査結果から、明石海峡大橋を利した本四間物流の中長期的な姿を検討し、将来展望としてとりまとめた。
さらに、明石海峡大橋を活用した物流システムの将来展望を踏まえ、今後の物流産業が取り組むべき課題及び環境整備面における課題についてとりまとめた。
なお、本調査は明石海峡大橋の影響を調査するものであるが、架橋単体の整備効果のみならず、本四間における陸路のネットワークが完成したことによる影響について把握するものである。
そのため、以下、特に説明がない場合、「明石海峡大橋」は、明石海峡大橋を利用した本四間の陸上ネットワークを含めることとする。