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―ディーゼル用に変更したポンプ―噴射管―ノズルの噴射システム

―コモンレール燃料噴射システム

全てのシステムは、技術的には実行可能である。一般的に貯蔵タンクにおいて閉止バルブが必要である。つまり、システムが機能停止した場合、DMEの大量放出防止に注意を払うこと及び燃料の濾過について重要視すべきである。また燃料調整システムに関して、開発段階では低圧かつガス状のDMEを調整するための装置が必要であるという結論に達している。それはエンジン運転ではなく、システム制御のために必要である。そのようなシステム(分離パージタンク及びカーボンキャニスターは評価済み)は、厳密に開発されるべきである。さもなければ、安全予防より多くのリスクを伴うことになるのである。以上やその他の結論に関しては、グラーツにおける第5回ワークショップで提案され、AVLの最終報告で示されている。

ライフサイクル分析:

目的は、DMEが他の燃料と比較した場合、主流の自動車輸送燃料として環境効果を持つという明白な認識を与えることである。自動車燃料連鎖(供給原料生産・輸送、燃料生産、燃料供給、最終的に自動車において燃料として使用)や既存データに基づいて比較が行われた。文献によるデータは、自動車燃料やDME分野での活動グループによる実際の経験を加味している。この活動は、BP/アモコ、ハルダー・トプソー、イナス、カナダ天然資源省、ルノー、スタットオイル、TNO、ボルボトラック社の協力によるものである。CNG(圧縮天然ガス)、原油やガス田からのLPG、精油所からのLPG、天然ガスからのメタノール、天然ガスからのDMEといった各燃料が、燃料消費やエミッション関して比較されている。この草案は、1999年3月のグラーツでの活動において議論され、最終報告は5月になる予定である。ライフサイクル分析によれば、DME、ディーゼル燃料、CNG、LPGの各温室ガスエミッションのトータル(採掘から消費まで)は同じである。またガソリンは約10%、メタノールは20%高い数値となっている。

DMEインフラのコスト:

DME供給におけるインフラ設定の投資額やインフラ整備を実際に行う上でのコストが概算される。というのは、DMEは自動車燃料として使用されたことがないが、LPGと同じ扱いであり、かつLPG供給の数値を基本としているからである。供給段階、つまり海上運送・港湾における貯蔵・路上輸送・仲介貯蔵・最終的に充填所における給油といった各コストが概算される。供給シナリオは、DMEを供給する上でのトータルコストを概算するための一例である。グラーツでのDMEワークショップでは最初の草案が話し合われ、最終的な報告は今夏になる予定である。

 

 

 

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