日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 社会 > 成果物情報

うみのバイブル2000(上)通巻第6巻

 事業名 公海の自由航行に関する普及啓蒙
 団体名 国際経済政策調査会 注目度注目度5


せっかくなので本土でも放映してほしかったが、本土のネットワークは一切何の興味も示してくれなかったということで終わってしまいました。

 

26:東シナ海海底の地殻図

 

[東シナ海海底の地殻図] これはその時につくったパネルですが、これは木村先生が海洋調査をやっていくと、尖閣列島はもちろん、沖縄、南西諸島の下にある地質構造は大陸性の地殻であって、海洋性の地殻ではない。そのさらに下に海洋性の地殻があるということです。これを拡大するとこうなります[前図の拡大図]。つまり東シナ海の大陸棚は、沖縄を通り越して太平洋で急速に深くなっている。したがって、深くなる切れ目のところまで大陸の地殻であるということですね。

[日本列島が大陸と陸続きになっている古代の想定図] それに基づいてつくった地図がこの地図で、陸続きであったということですね。日本列島ももちろんかつては陸続きだったけれど、それが地殻変動で水没して、日本列島及び南西諸島ができ、日本海ができ、東シナ海ができたということです。これでおわかりのように、黄河の河口が五島列島あたりになる。そして揚子江の河口が沖縄列島のちょっと先になるということですね。台湾とは陸続きである。尖閣列島(魚釣島)は大陸に近いところにあった。そしてこの部分が陥没した。ここがちょうど沖縄トラフに相当するわけで、木村先生は、沖縄トラフというのは要するに大陸の非常に大きな水たまりと考えればいいです、と言っているわけです。したがって日本側に主張する権利がある。だから主張しなければ駄目です。そういう前提からすると、南西諸島の島を起点として大陸との間で中間線を引くことができる。

 

27:日本側は日中中間線という考え方をはっきり言うべきだ

 

そういう食い違いがあるわけで、日本側は日中中間線という考え方に立っていながら、それを公にしない。実際に公にしてこなかったのですね。海洋法条約を批准するまでは、そういうことを公にすることを非常に嫌ったわけです。私はくどいほど海上保安庁とか外務省に行って、いったい中間線はどこに引かれるんだと執拗に聞いたんですが、海上保安庁からも外務省からも怒られました。要するにそんなものはないんだ、というんですね。「なんのためにそんなことを知りたいんだ」という。私は、「ここで行なわれている活動が、向こう側でやっているのか、こちら側に入り込んでいないのかということを、新聞で報道するためには確認しなければなりませんから、それを知りたい」と言って、海上保安庁の水路部と外務省の中国課に行って執拗にやったんだけれど、「そんなものは一切ない」というのが答えだったんです。「そんなはずはない」と言ったら、「あなたは知ってどうするんだ」といって、両方からどやされました。

私は名刺を出して、大学の先生で、これこれこういうことでこういうことをやっているといって、自分の書いたものを一部持っていって、こういう人間であると言ったんだけれど、なんのためにそういうことを知りたいのか、知ってどうするのかということで、両方から撃退されました。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
138位
(33,608成果物中)

成果物アクセス数
97,132

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2021年6月12日

関連する他の成果物

1.フレッドハイム論文「変貌する国際海洋秩序:国連海洋法条約の影響」
2.ピント論文「海洋法における<理想>、<皮肉>、そして<現実>」
3.ウッド論文「最近の海賊行為とその影響(海事特別レポート)」
4.ゴルド論文 「海洋法の改訂に向かって:懐疑的、楽観的?それとも理想的、皮肉的?」
5.うみのバイブル2000(下)通巻第7巻
6.培養細胞を用いた海水の濃縮毒性試験に関する調査研究報告書
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から