平成11(1999)年度 公海の自由航行に関する啓蒙普及事業 第4回 研究委員会
食糧問題の第一人者が2時間で解説する海洋資源問題
第7章 漁業資源問題入門
講師:唯是康彦教授(千葉経済大学教授)
日時:1999年12月10日
場所:岡崎研究所
出席者:川村純彦(川村研究所所長)、山本誠(東京海上火災保険(株) 公務第一部顧問)、秋元一峰(防衛研究所主任研究員)、加藤周二(国際経済政策調査会理事)、小川彰((株)博報堂岡崎研究所主任研究員)
小川 本日は千葉経済大学の唯是先生にお越しいただいて、漁業主権のお話をしていただきます。唯是先生は、むしろ資源問題ではお米の方の権威でいらっしゃると伺っていますが、本日は海洋資源についてお話をいただければということで、防衛研究所の秋元先生に間に入っていただいて、お越しいただきました。
このシリーズはいくつかの分野、例えば石油資源、国際海洋法などの専門の方をお招きいたしまして、1時間ほどお話をいただき、その後1時間ほど質疑応答させていただくという形でやっております。その内容については、日本財団のホームページを通じてたくさんの方に見ていただくという趣旨でございます。
先生、どうもお忙しいところありがとうございます。よろしくお願いいたします。
唯是 いまご紹介に預かりました唯是(ゆいぜ)でございます。防衛研究所の方で一年間お世話いただいた関係で、伺いました。いまご紹介にありましたように、お米というわけではないんですが、食料関係一般が専門です。水産はまったく無関係だということではないと思いますが、どちらかというと農産物、特に農業関係が専門です。
これからお話しいただく講義(1時間)と質疑応答(1時間)のポイントです
1:食料の安全保障
2:世界は食糧危機なのか?
3:水産業に対する需要圧力
4:水産業の三つの方法(増殖、養殖、栽培漁業)
5:ハイテクの応用
6:統計からみる日本の漁業、世界の漁業
表1 漁業生産額の推移と生産量・価格の動き
図1、3 漁業部門別生産量、生産額(累積)の推移、内水面漁業
図2、4 主要魚種別生産量、生産額の推移(海面漁業)