3) 透明アクリル衝立を配置する。
4) 実験前の温度・湿度を記録する。
5) 発泡引き抜き作業ルーチン
1] 工作機械テーブル上へ模擬鯨肉を固定する。
2] 必要な2液ポリウレタンの量を計り、ビーカに採る。
3] 銛先端ユニットをシリンダのフランジふた部で取り外す。
4] 試験装置プレートを逆さにして2液をシリンダ内へ注入する。
5] 銛先端ユニットごと、シリンダに蓋をするようにフランジのボルトを取付ける。
6] 工作機械コラムへ装置プレート全体をネジ止め固定する。
7] 銛先端と鯨肉刺し込み開口部とを一致させるように位置決めを行なう。
8] 工作機械のコラムの上下送り移動により、上部から銛を模擬鯨肉に突き刺して、所定の深さまで挿入させる。
9] 蝶ネジを回して戻し、ボンベの高圧ガスを導入する。
10] 高圧ボールバルブを開き、圧力計の指示目盛りを見て、供給圧力を確認する。
11] 液の飛び散りに注意し、2液同時開放バルブを開き、2液を発射する。
12] 必要に応じて温度計を発泡体の内部へ刺し込み、温度計測する。
13] 刺さった銛ノズル部分を残して、銛を模擬鯨肉上から撤去する。
14] 銛に引き抜き試験用金具とロープを取付け、張力計(ロードセル)につなぐ。銛が引き抜ける瞬間のあばれを防止する紐をロープワイヤおよび銛近傍に、予め取り付けておく。
15] ロードセルのデータレコーダを作動させる。
16] 天井側からのチェーンブロックにて、極めてゆっくりと巻き上げていく。
17] 引き抜けるまで巻上げた後、データレコーダを停止させる。
18] 模擬鯨肉の銛の刺し込み部分をナイフで切断する。
19] 発泡アンカー形状や模擬鯨肉の断面の撮影や計測を行なう。
20] 残圧に注意してガスボンベを取付けネジ部より抜き取り、次の条件の試験へ移る。一つの模擬鯨肉ブロックで4回試験終了していない場合、補修用シリコーンを用いて穴を埋める等、残りの試験に影響が出ないようにしておく。
(図5-2-2「引き抜き試験装置全体図」参照)
(5) 試験結果
1) 衝突混合効率確認予備試験
1] インク水混合試験:装置の2つのシリンダ内にそれぞれポリオールと赤インクの含んだ水を入れ、衝突混合させて、ビーカへ吐出させた。充分に混合されていることが確認できた。
ビーカ内発泡予備試験:実際使用する2液を注入して、混合効率が充分であることを確認した。