筆者は今後も、体験としての旅と、「風景」の生産・流通・消費・再生産の過程を、さまざまな方向から探っていく所存である。
【惨考文献】
○「風景」にかんして
・拙稿「記憶のなかの風景---近代日本人の風景観の歴史---」『社会学研究 13号』甲南女子大学社会学教室編、1995.
○実記にかんして
・久米邦武編、田中彰校注『特命全権大使 米欧回覧実記』(一)〜(五)、岩波文庫版、1978.
・田中彰・高田誠二編『『米欧回覧実記』の学際的研究』北海道大学図書刊行会、1993.
・泉三郎『堂々たる日本人』祥伝社、1996.
・泉三郎『「米欧回覧」百二十年の旅』図書出版会、1993.
○名所図会にかんして
・宗政五十緒編『都名所図会を読む』東京堂出版、1996.
・宗政五十緒編『京の名所図会を読む』東京堂出版、1998.
○時代背景にかんして
・副島博彦「世紀末カレイドスコープ2 旅と風景の変容」『國文学』9月号・特集「明治世紀末---イメージの明治---」学燈社、1995.
・佐伯彰一「「異国体験」の行方」『国文学・解釈と鑑賞』12月号・特集「続・日本人の見た異国・異国人、明治・大正期」至文社、1997.
・貝塚茂樹他監修『世界の歴史』、河出書房新社、1974.
○情報化とイメージに関して
・内田隆三「序文」『情報社会の文化2 イメージのなかの社会』1998.