国際観光客到着数は89年から98年までの間に世界全体で2億900万人増加した。欧州への旅行者がこのうちの55%を、東アジア・太平洋地域が18.6%を、米州が17.1%を占めている。
国際観光収入の推移も、国際観光客到着数の推移と似たパターンを示している。この10年間の伸び率は、南アジア地域が最も高く、これにアフリカ、米州、東アジア・太平洋の各地域が続く。これらの地域は全て世界の平均増加率を上回っている。
中東地域は、エジプトへの旅行者が回復したことにより、10年間の後半、順調に伸びた。ただ、前述のとおり、国際観光収入の推移は、米ドルの他通貨に対する変動に大きく左右されるので、この点を考慮に入れる必要がある。
国際観光収入は89年から98年までの間に世界全体で2,182億米ドル増加した。このうち、欧州が51.8%を、米州が27.4%を、東アジア・太平洋地域が15.8%を占めている。