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4. 1989-98年の地域別概況

 

1989年から98年までの10年間の全世界の国際観光客到着数の推移を見ると、伸び率は前半の年平均5%増から後半には同3.5%増へと落ちている。10年間全体では年平均4.3%増となっているが、下表「地域別国際観光客到着数の推移(1989-98年)」から明らかなとおり、地域毎に大きな差異がある。

 

東アジア・太平洋地域の伸び率が最も高く、年平均6.8%増を記録している。

 

南アジアは10年間の後半での伸び率が前半での伸び率を上回った唯一の地域である。この高成長の要因として、インドへの旅行者が大幅に増えたことと成熟した欧州市場からの長距離観光旅行者が増え続けたことが挙げられる。中東地域は10年間を通じて安定した伸び率(年平均6.4%増)を記録した。

 

欧州、アフリカ、米州は10年間の後半、伸び率が大きく落ちた。それでも、欧州は、中欧及び東欧への旅行者が大幅に増えたことにより、伸び率は予想を上回った。アフリカの伸びが鈍ったのは、アフリカ北部が不調だったことが大きく影響している。

 

地域別国際観光客到着数の推移(1989-98年)

TRENDS OF INTERNATI0NAL TOURIST ARRIVALS BY REGION

Average annual growth rate, 1989-1998

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