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もちろん先ほど中村先生の言われた県南部、特に下灘と言われる宍喰町、海部町、海南町というのは、独自に観光協会を組織して一体となった事業ということで、個人観光客の誘致を進めていると聞いています。

阿讃ライブミュージアムについては、板野町、上板町、土成町、3町共通のサイン整備ということで、これは阿讃ライブミュージアムの一環の施設だなというのが一目でわかるような、ハードの面からの取り組みはされていると思います。

やはり県外の方によく言われるのは、徳島県単独ではなかなかイメージが湧きにくいということをよく言われます。高知県とか香川県の「讃岐うどん」に引きずられて、どうにかこうにか四国というイメージを引っ張り出すことができるんだけれども、やはり広域で連携していくことによって、わかりやすい情報発信ができるんじゃないかなという気がするんです。

○参加者(香川県庁)

そうですね、四国という4つの県で売っていくといったほうがいいんじゃないか。今までもやってきましたけれども、より県が協力してやっていったらいいんじゃないかと思います。

国際観光の交流促進ワークショップですので、そういうところで連携というと、香川県は、国際観光テーマ地区というテーマの地域を決めまして、鳥取、島根、岡山、高知の5県で連携しまして、運輸省の認定を受け事業を展開しております。海外に対するホームページもこのテーマ地区でつくりまして、観光ルートを紹介したり、各県の売りを一つのテーマとして売っている。やはり海外から見ると、香川県だけで売ってもこれは小さなもので、ルートとしてこの5県を回れるというふうな売り方もやっておりますので、そういうことにこれから力を入れる、情報発信ということに力を入れてやっていけばいいんじゃないかと思います。

○中村

だから、一つの切り口としては、四国の中の徳島、もう一つは、京阪神、近畿地域に目を向けた徳島、といった視点が考えられますが、いずれにしても、県内における広域連携、また四国の協調と連携、競争、近畿との協調、いろいろの方向があると思うんです。今後こういった視点から幅広い取り組みをしていかなければいけないと思います。

○参加者

先ほど観光協会の松浦さんがおっしゃられていた中で、地域の人々が自分のまちを愛しているかということがありました。そういう部分というのは非常に大切だと思います。そういう愛している気持ちがないとぬくもりがないまちになってしまう。そういうところに観光に行っても、温かみとか人間味というのは伝わってこないと思うんです。

それは、よく言われる言葉としては「ホスピタリティ」という言葉になってくると思うんです。このホスピタリティというのは、今後やはり一層その面が必要だと思います。それをもって観光客の方をお迎えすることによって、徳島というのが、だんだんと住んでいる人も愛している街だし、来た人もいいなと思っている街になる。その結果、「こころが踊りだす街」になっていくんじゃないかなと、これは個人的な意見なんですけれども、そんな気がしています。

○中村

時間の関係で、今日のこの分科会のまとめを報告会で私がさせていきますので、お任せいただきたいと思います。どうもお疲れでございました。ありがとうございました。

 

 

 

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