日本財団 図書館


第33回剣道指導者研修会 報告書

 

実施期間 平成12年3月3日(金)〜5日(日)

 

実施場所 全日本少年剣道錬成会館

 

実施内容

5月京都の審査会に向けての研修と、指導力の向上を目的とした、第33回剣道指導者研修会を全日本少年剣道錬成会値で開催した。

3日、予定通り14時30分開講式が始まった。まず、永松陟専務理事が挨拶で「毎回、講師陣は優秀な先生方ばかりで、この研修会も回を重ねるごとに好評を博している。今回も、この研修会でしっかり勉強し、大いに成果を上げて貰いたい」と挨拶した。続いて、講師紹介、講師を代て倉澤講師が「研修会は短い日程で、思うような成果は上げられないかも知れないが、将来の剣道のためにも意義ある内容としたい」と挨拶した。

早速、野澤講師の担当で指導法を行った。まず、剣道の基本とされている切り返しと正面打ちを徹底的に細部に亙り指導し、反復練習によって体得をさせた。基本錬成の後は、時間を区切って研修生同志による真剣な回り稽古を行った。その後、講師の先生方が元立ちで指導稽古を行い、心地好い汗を流し無事1日目の研修会を修了した。

2日目起床後、道場では各自で体操や軽い運動をし講習に備える者、又防具を付け稽古をしている熱心な研修生もいた。朝食後、倉澤講師担当で講話が行われた。内容は剣道で良く言われる「風格・気位・気品・品格・品性・上品等」について、倉澤講師が永年剣道で培った考えを元に詳しく説明された。このことは当然、剣道に限らず人生においても最終的に不可欠であり、剣道理念の人間形成に深く関係することであり有意義な講話であった。

講話のあと引き続き、千葉講師担当で日本剣道形の研修に入った。始めに形の注意点、要領、剣道形修練上め心得等を話し、早速大太刀1本目から実技研修に入った。先ず千葉講師が1本づつ模範要領を示し、細部に亘指導したが、始めと比較すると見違えるほどの出来で、指導の成果多大であった。

 

 

 

目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION