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第32回剣道指導者研修会報告書

 

実施期間 平成11年11月21日(金)〜23日(日)

 

実施場所 全日本少年剣道錬成会館

 

実施内容

11月六段、七段、八段の剣道審査会に向けての研修と指導力・技量の向上を目的とした第32回剣道指導者研修会を全日本少年剣道錬成会館で開催した。

21日、予定通り14時30分開講式。まず、永松陟専務理事が挨拶「この研修会は、毎回多数の申し込み者があり本部としても大変喜ばしく思っている。又、講師陣に優秀な先生方を迎えているので、この研修会でしっかり勉強して頂き、自己の剣道の力を高めると共に審査に望まれる方は、目的を達成する様頑張って戴きたい」と述べた。続いて、講師紹介、講師を代表して川崎道男講師が「この研修会で我々も指導に全力で望むので研修生の皆さんも一生懸命学んで頂きたい」と激励の挨拶をした。

早速、渡邊哲也講師の担当で指導法を行った。準備体操、素振りを行った後、剣道の基本とされている切り返しと正面打ちを徹底的に細部に亙り指導し、反復練習によって体得をさせた。基本錬成の後は、時間を区切って研修生同志で審査の立ち会いの要領で、真剣な回り稽古を行った。その後、講師と警視庁剣道指導室の若手八段(住野光雄先生、益田信吾先生、伊藤知治先生)を特別講師として迎え更に充実した講師陣で、講師元立ちの指導稽古を行ったが、研修生は日頃なかなか接する機会の無い先生方との稽古に、全力を尽くし心地好い汗を流した。

22日起床後、道場で体操や軽い運動、素振りや散歩などして講習に備える研修生が多く見受けられた。朝食後、9時より川崎講師担当の剣道講話で2日目研修を開始した。内容は審査に当たっての心境・心構えが中心で邪念を捨て如何に無心で審査に望むか話され、後半は質疑応答で研修生の色々な質問(間合・攻め・あと打ち・残心等)についてアドバイスを与えた。講話修了後は古田講師担当で剣道講話日本剣道形の研修に入った。大太刀1本目から注意点、要領等を細部に亙り説明しながらの実技研修を行った。古田講師の形に対する指導の要点は剣道と形と関連したもので即剣道に通ずるものであり、研修生に新鮮な指針を与えたものと思う。大太刀7本の指導を午前で終わり、午後から1時間小太刀3本大太刀同様詳しく指導し日本剣道形の研修を終了した。

 

 

 

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