第38回全国選抜少年剣道合宿錬成会報告書
a. 実施期間 平成11年4月1日(木)〜4日(日)
b. 実施場所 全日本少年剣道錬成会館
c. 実施内容
平成11年度がスタートしたこの日、第38回全国選抜少年剣道合宿錬成会を本部道場である全日本少年剣道錬成会館で開催した。
14時00分、全国から選ばれた少年剣士36名が道場に集合し、今回の合宿での諸注意を受け予定通り14時30分開講式を行なった。
まず永松陟専務理事が、今回も優秀な講師をお迎えし、ご指導頂くことになったので健康管理には十分注意して、全国の少年剣士達の良い所を合宿で学んで下さいと挨拶、各講師を紹介し、休憩後、山野辺講師担当で総合指導を行ない、正座の仕方、防具の付け方から構え、足さばき、空間打突、切り返し、基本打突等を指導。又各講師は、今後の指導方針の参考の為、少年剣士の剣道をチェック。その後講師が元立で指導稽古を行ない、初日の錬成を終了した。竹刀を交えた錬成後は緊張感も解け、お互い打ち解けた様子が伺えた。
夕食は早速、配膳を担当少年剣士達が準備し、全員一緒に楽しく食事を済ませた。食後は自由時間を設けたが竹刀の手入れをする者、日記を付けるものと、それぞれ自由な時間を過ごした。
20時30分より合宿生全員で館内を清掃、普段掃除と縁のない子供達は要領が分からず戸惑った様子であったが、便所清掃などは貴重な経験になったと思う。清掃後、道場に全員集合し点呼を取り、生活指導と諸注意を行ない22時就寝した。
2日目、6時30分点呼。初めての早朝点呼で何名かが遅れて来たり、布団をあげていない部屋がありで注意を受けた。近くの公園散歩の後、国旗掲揚と日課は進み、9時より秋山講師担当で剣道講話を行った。内容は1]少年剣道での留意事項(元気・やる気・根気)を題材に健康の大切さや継続の尊さについて。2]日本刀(備前国住長船清光・特別貴重刀剣認定)の現物を披露し、刀に関係のある言葉を挙げて(切羽つまる・つばぜり合い・伝家の宝刀・焼を入れる等)、刀と日本語の深い関係を話されたが、少年剣士たちも興味津々の様子で話を聞いていた。休憩後、昨日に引き続き山野辺講師担当で前日の復習に加え、打ち込み、掛かり稽古を中心に行い、最後に相互稽古で午前の部を終了した。
午後の錬成は石塚美文講師が担当で基本打突、仕掛け技、応じ技を中心に反復練習で少年剣士に体得させるよう指導した。最後に講師全員が元に立って指導稽古を50分ほど行って終了した。