私は、まだまだです。それは、書道で最優秀賞をもらったことも、剣道で優勝したこともないからです。だから、沢山の字を書いて、一生懸命稽古に励んでいるのです。その積み重ねが最優秀賞に、優勝が自然に得られることだと信じています。
第一回の全日本少年剣道錬成大会に、時の佐藤栄作総理大臣が「剣道は激しいものです。それは不屈の闘志、強固な体力を要します。剣道は静かなものです。それは美しい姿勢、清い心を要します」という言葉をおっしゃったそうです。その心は、書道にもつながるものだと思います。
書道は一枚の半紙が相手であり、書き下ろす一筆一筆が打ち込みなのです。気力に満ちた?静?の中の?動?こそ立派な字となるのです。剣道の、気・剣・体の一致こそ、書道にもつながるものだと思います。
今私は、中学一年生です。勉強に、部活に、そして心身ともに成長させてくれた剣道と書道に、それぞれ満足した結果が得られるように、頑張っています。
二つの道、それは私を育て作ってくれる、最高の道なのです。私の前に果てし無く、続いているけれども、いつかは私の心に決めた目標に辿りつけることを、信じて……
苦しいけれど。