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内閣総理大臣

大会最高顧問 小渕恵三

 

祝辞

 

第三十四回全日本少年剣道錬成大会及び第二十四回全日本選抜少年剣道個人錬成大会が開催されるに当たり、一言お祝いの言葉を申し上げます。

日本古来の武道の一つである剣道は、力や技もさることながら、心の強さや礼儀が重視されるスポーツであります。武道であるがゆえに時として痛みを伴うこともあり、その上達には並々ならぬ努力と忍耐が必要とされます。

本大会に出場なさる皆さんは、日頃の厳しい修練の中で自分に負けない心や他人の痛みを理解し相手を思いやる心、そして、優れた相手に尊敬の念を抱くことのできる素直な心を学んでいることと思います。

私は未来の担い手である子供達に「たのもしい人格を持ち、自分に厳しく、相手にはやさしい自己」を持つ人間に育ってもらいたいと心から願っております。そして皆さんが、そうした人間に育つに必要な経験を剣道を通じて積み重ねていることを思い、その手中にある二十一世紀に大きな期待を抱いております。

全国各地から晴れの代表として参加された少年・少女剣士の皆さん、どうか伝統あるこの大会において、日頃鍛えられた心と技を十分に発揮されますとともに、全国の仲間と友情の輪を広げ、楽しい思い出を作られますよう期待いたします。

終わりに、本大会の開催に御尽力された関係者の皆様方に心から敬意を表しますとともに、本大会の御成功を祈念して、お祝いの言葉といたします。

 

 

 

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