(12) 健康管理
ボランティア本部には、看護婦等の資格を有するボランティアによる「救護」と呼ばれる部署を置くとともに、健康管理に関する呼びかけを、ビラ、インターネット、アナウンス等の手段を用いて逐次行っていた。
また、2月4日には、三国消防署及び地元の坂井郡医師会の協力により、本部のスタッフ等を対象に応急手当及び心肺蘇生法についての実技講習が行われた。同様の講習は2月19日にも行われている。
さらに、2月21日には、事故を想定し、模擬患者に対し応急措置を施した上で現場から最寄りの病院まで実際に救急車を走らせる、救急シミュレーション訓練を実施している。
こうしたボランティア本部による対応とは別途、坂井郡医師会が中心となって、1月16日から3月10日までの間、現地に仮設診療所が設置され、ボランティア等に対する治療、健康相談等が行われた。仮設診療所で診療が行われた患者の数は、延べ647人であったという。
また同医師会では、2月4日、現地においてボランティア等を対象とした健康診断を実施したほか、健康管理に関する呼びかけのビラを大量に配布している。
三国町では、災害ボランティア活動に伴う重大事故や犠牲者は報告されていない。
(13) ボランティア保険
ボランティアはボランティア本部に登録される時点で、強制的にボランティア保険への加入が義務付けられていた。なお、保険料は全額、福井県が負担していた。