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(2) 兵庫県災害救援ボランティア制度

平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災においては、史上空前ともいえるボランティア活動の高まりを見るとともに、専門性を有するボランティアの必要性が強く認識された。

こうしたことから兵庫県では、この高まりを引き続き維持・発展させるとともに、国内外から寄せられたボランティアによる支援に対して感謝・返礼を行うことなどを目的として、震災一周年に当たる平成8年1月17日、兵庫県災害救援専門ボランティア制度(略称:ひょうごフェニックス救援隊)を発足させた。

1] 活動内容・資格要件・所管団体・登録規模

県内または県外において、大規模な自然災害もしくは事故等が発生し、災害救援専門ボランティアの派遣が必要と認められる場合、県は当該ボランティアを所管する各団体に対して派遣要請を行う。

各所管団体は、災害救援専門ボランティアにその旨連絡を行い、連絡を受けた専門ボランティアは、連絡を受けた指定場所に各自参集、輸送ボランティア(後述)による交通手段等を用いて被災地に赴き、以下の活動を行う。

なお、参集に係る交通費及び派遣期間中における食費等については、原則として県が負担することとなっている。

a 救急・救助ボランティア

被災者の救急・救助活動、その他避難誘導等の支援活動に当たる。資格要件は、消防・警察業務に知識・経験を有する者としている。

募集・研修・派遣に係る所管団体は県消防協会及び県警友会であり、現在258名が登録を行っている。

b 医療ボランティア

災害発生直後の医療活動及び病院等における医療支援活動に当たる。資格要件は、医師(現在86名が登録)、看護職(現在317名が登録)、医療事務職(現在14名が登録)、歯科医師(現在38名が登録)、歯科衛生士 (現在53名が登録)、歯科技工士(現在27名が登録)、薬剤師(現在127名が登録)、理学療法士(現在33名が登録)及び作業療法士(現在14名が登録)の資格を有する者となっている。

募集・研修・派遣に係る所管団体は県私立病院協会、県医師会、県看護協会、県歯科医師会等である。

 

 

 

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