日本財団 図書館


一人で多岐にわたって意見が記載されている場合は、上記の分類に従って分割した。また、問2)〜問6)の項で述べられた意見や感想もこの項でも取り入れた。

 

(1)発音・発煙に関する事項

発音については、はっきり聞えたとの意見もあったが、音が小さい、警報信号として認識させるためには音色に変化を持たせるべきだとの意見もあった。

また、場所や風向きに影響されるのではないか、波の音や船のエンジン音など周囲の騒音で気付かないのではないか、と懸念する意見もあった。

発煙については、極めて良く見えるとの回答であっても、減衰が速い、煙の色が薄い、煙をもう少し大きくできないかとの意見が多かった。また、風の強さや太陽との相対位置によって減衰が速くなったり、赤く見えないのではないかと懸念する意見もあった。

濃霧の発生する釧路市では、霧の日に有効か不明であるとの意見もあった。夜間についても同様に懸念する意見もあった。

(注)夜間については、夜間海浜や海上にいる人は少なく、発煙は見えなくても発音は夜の静けさもあって良く聞え、かつ発音弾炸裂時の閃光がよく見え、異状に気付くのではないかと考えている。

 

(2)周知及びシステム全般に関する事項

この信号を津波警報として住民に周知・徹底することが重要であるとの意見が多く、特に、レジャー客は他の市町村からの人達も多いので、これらの人達も含めた広域的な対応が必要との指摘もあった。周知に当たってはテレビ、ラジオ、新聞などのマスメディアや関係機関の活用が挙げられている。

また、システムとしては有効であるが危険信号としては印象が薄く、打上回数や間隔などの検討を要するとの意見もあった。これに対して、数箇所から打上げれば異変に気付く人が多くなる(但し、設置費用が嵩む)、海岸近くに多く設置して欲しいとの意見もあった。

 

(3)取扱、価格等に関する事項

取扱に付いて、震源地が近いときは5〜10分で津波が到来する。この時間内に「地震発生→津波情報入手→装置運搬→準備・打上げ」を行うのは、今の行政組織では難しい。速やかに実施(行動)できるか疑問、防災無線でサイレンや音声を流した方が良いとの意見もあった。

価格については、「150万円は高い」という意見であった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION