6. 議事概要
(1) 第1回作業部会開催にあたり、事務局の日本海難防止協会細見常務理事から挨拶があった。
(2) 出席者の紹介および配付資料の確認が行われた。
(3) 第1回委員会において、委員長から作業部会長に今津委員が指名された旨、報告された。
(4) 事業計画について
事務局から、資料IMS-1-1「海上交通情報システムに関する調査研究事業計画」について説明が行われ、下記の質疑応答があり、承認された。
・伊勢湾の情報システムについては昭和57年頃から数年、伊勢湾海難防止協会において調査が行われている。ただし、事前調査であって管制のあり方等までは検討していない。
・事業計画の検討項目について、検討の過程で新たな検討項目が出てくることがあることを考慮してほしい。また、過去の資料を利用してほしい。
(5) 伊良湖水道付近の船舶交通環境について
事務局から、資料IMS-1-2「伊勢湾(伊良湖水道付近)の船舶交通環境」について説明が行われ、下記の質疑応答があった。
<伊良湖水道の概要、航路標識について>
・(Q)伊勢湾NO.2、NO.3ブイは整流という目的があるが、伊勢湾NO.1ブイにも設置の目的があるのか。
・(A)整流という目的はないが、伊勢湾に入湾する船舶の目標となっている。
・伊良湖水道付近の航路標識について代表的なもののリストを付けてほしい。
<自然条件について>
・(Q)風のデータは伊良湖測候所で観測されたものであるが、伊良湖水道とはかなり離れている。また、伊良湖測候所の南側に山があるので南寄りのデータには山の影響が出ている。他に伊良湖水道付近で観測されたデータはないのか。
・(A)風の観測データは航路管制信号所で観測されたデータおよび他の調査で神島において観測されたデータがある。また、15m/sの強風については伊良湖水先人会に記録がある。
・風に関するデータを収集補足し、整理してほしい。船舶にとっては平均風速というのはあまり意味がないように思う。
・資料を見ると視界1000m以下の霧の発生が少ないように感じる。
・伊良湖水道航路は視界1マイル以下で航行制限をかけるので、その回数は記録している。ただし、短時間で視界の回復が予想される場合は航行制限をかけない場合があるので霧の発生日数とは若干違う。
<船舶通航実態について>
・(Q)漁船の操業場所についてはエリアごとのデータしかないのか。
・(A)海上保安庁の資料ではこれだけである。