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サケ : 県内のいろいろな河川で人口的に孵化、放流されている。放流された稚魚は川の中で餌をとりながら海に下り、日本海から遠く離れた北太平洋でしばらく生活し、3〜4年後に親となって10月頃から再び川に戻ってくる。1尾の親から直径3?前後の卵が約2,000〜3,000粒取れる。卵から孵化するのに約2カ月かかり、これを春まで飼育して再び河川に放流している。

 

サクラマス : ホンマスとも呼ばれ、桜の花見の頃河川へ溯上し、秋の産卵期には桃色の婚姻色を呈する。雌の大部分は降海し全長60?に成長するが、雄は主に河川にとどまりヤマメと呼ばれて大きさも20?前後と小さい。

 

ブリ : 成長とともに呼称が変わる出世魚であり、地方によりいろいろな呼称がある。生息域は幼魚期には5〜50m、成魚期には60〜120m水域の海域であり、適水温は13〜18゜Cである。

 

マダラ : 毎年2月4日に金浦神社で行われる「掛魚祭り」に奉納される魚がこれで、大きなものは10?を超えるものもある。この魚は普通水深100〜300mの海底に住み、1〜2月の産卵期には1尾の親が直径1?前後の卵を200〜300万粒程産卵する。親になるまで3〜4年かかり、寿命は13〜14年と言われている。

 

ホッケ : 水深100m前後の大陸棚に住む。9〜2月の産卵期には水深20m以浅の岩礁域に群遊し、岩の裂け目や石の間に卵甲塊を産みつける。成魚は60?に達し、底曳網、巻網、定置網等で漁獲される。

 

メギス : 体は細長くほぼ円筒形、臀鰭基底は背鰭基底より短い。吻長は眼径より長く、鰓条骨数は5本、下顎は上顎より突出する。

水深70〜250mの深さに生息し、底びき網によって漁獲される。オキギスとも呼ばれ、干物や蒲鉾の材料に使われる。

 

トラフグ : 体の背面と腹面は小さな刺で覆われる。背面には暗色斑があり、胸鰭後方に白く縁取られた円形の大きな黒色斑がある。愛嬌ある顔をしているが肝臓と卵巣は強毒である。全長70?に達する大型種で、北海道オホーツク海沿岸以南の日本全国に分布する。クマサカとも呼ばれ、はえなわで漁獲される。

 

 

 

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