2.2.5 日本寄港液化ガスタンカーの状況
(1) 液化ガスタンカーの使用航路及び航行隻数密度
図2.2-25は、1997年に日本に寄港した液化ガスタンカー(呼称:日本寄港液化ガスタンカー)が採用したと考えられるすべての航路を示したものである。日本において液化ガスタンカーが寄港するのは限られた港であり、全船舶の航路(図2.2-1(9ページ)参照)と比べて、航路網はかなりシンプルとなっている。
図2.2-26は、日本周辺海域を緯度/経度のそれぞれ0.5度(30分)単位メッシュに区分し、各区分海域における船舶の航行隻数の密度を示したものであり、液化ガスタンカーがどの海域を多く航行しているかを示すものである。LPGの主要積地である中東、LPG、LNGの主要積地である東南アジアのインドネシア等と日本を結ぶ航路である関東以西の太平洋沿岸からルソン海峡を結ぶ経路に液化ガスタンカーの航行密度が高い。メッシュ当たりの最大隻数は1,769隻である。