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同時に、寄港国当局及び公務員は、関連IMO要件及び個々の船舶のために作成されたバラスト水管理計画はもちろん、特定の種が好ましくない標的異国種となった場合に、バラスト水が当該異国種を含んでいないことを確保することの重要性等、具体的ローカル基準についても認識している必要がある。

発展途上国において、効果的かつ処理しやすいバラスト制御方策を実験するため、5つのパイロット・デモ・サイトを設置することが計画されている。バラスト水制御方策の策定を助けるための具体的戦略には、訓練及び情報提供;港湾水・バラスト水サンプリング・監視計画のような科学的かつ技術的援助;国内法及びその実施の強化;及び双務的・地域的方策が含まれるであろう。

当該プロジェクトの下に実験されるべき具体的バラスト水管理方策には、外洋におけるバラスト交換又は連続流水洗浄;熱又はその他の物理的・化学的方法による“汚染された”バラスト水の処理;好ましくない生物が港湾水に存在するかどうか、すなわち船舶のバラスティングに用いられた場合、当該バラスト水の排出港への脅威となるかどうかを立証するための港湾監視計画;及び清水バラスティングが含まれるであろう。

● 地球環境ファシリティー(GEF)とは、各国が国際的懸案事項を国内行動に移行することを援助するため、すなわち、オゾン枯渇、地球温暖化、生物多様性喪失及び国際水域汚染に対し、資金供与によって戦うことを援助するための基金のことである。GEFの運営協力者は、世界銀行、国連開発計画及び国連環境計画である。

 

 

 

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