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6. むすび

 

本調査研究は、国際的な海洋汚染問題として論議されている船舶のバラスト水による有害海洋生物の移植防止対策、特に、現在、唯一実施されている洋上でのバラスト水交換(リバラスト)に替わる対策として、新たな方法であるミキサーパイプ処理法を考案し、海洋生物殺滅実験をはじめ各種実験を実施して実船レベルの装置の設計と船舶への適用性を検討した。また、ミキサーパイプと、平成10年度までの調査研究でそれぞれ有効性が高い方法であると評価したオゾンおよび電気化学処理法の組み合わせ効果についても検討し、それぞれの特性が向上することを明らかにした。さらに、実船での実用化までの課題も整理した。

なお、本調査研究の中間成果について記した文書が、運輸省運輸政策局環境・海洋課海洋室のご指導のもと、2000年3月に行われたIMOの第43回MEPCに情報文書として提出されている(参考資料4.及び5.)。

本事業の成果が、今後の国際的な知見の確立にとって有効な資料として活用され、海洋環境保全および健全な海上貿易の振興に寄与できれば幸いである。

 

 

 

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