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注;海水流量:180L/min.、オゾン注入量:10g/hr、ミキサーパイプ1段、1pass

図II.3.2-2 ミキサーパイプとオゾンの組み合わせ処理実験によるプランクトンの損傷率

b 一般従属栄養細菌

表II.3.2-2および図II.3.2-3には、一般従属栄養細菌の実験結果を示した。

一般従属栄養細菌に対しては、処理直後に約75%が減少して高い殺滅効果が得られている。しかし、細菌類は、海水中に有機物が存在する環境下においてはそれらを分解することで繁殖し、増殖速度も速い。今回の実験結果でも、2週間後の状況は、原水に比べても多くなっており、ミキサーパイプとオゾンの組み合わせで処理し、多くの細菌類を殺滅しても、生残した一部の細菌類はオキシダントが分解・減衰した後に繁殖したことを表している。このことを考えると、細菌類に関しては、漲水時の処理で完全に殺滅するか、二次汚染が無いように配慮して排水時に処理するといった方策を検討する必要があると思われる。

 

 

 

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