(2) 実験結果
1] 2週間航海想定実験
a プランクトン
表II.3.2-1および図II.3.2-1には、植物プランクトンと動物プランクトンの実験結果を示した。また、図II.3.2-2には、植物プランクトンと動物プランクトンの損傷率を示した。
植物プランクトンの損傷率は、処理直後で99%を越えており1mg/L程度のオゾン注入で極めて高い損傷率が得られた。また、2週間後には、損傷率は100%となっている。
動物プランクトンに対しても、処理直後で約89%の損傷率が得られており、ミキサーパイプとオゾンの組み合わせは、非常に高い殺滅能力があることを表している。また、2週間後には、100%に近い値となっている。
これらの結果から、ミキサーパイプとオゾンの組み合わせで1mg/L程度のオゾンを注入して同程度のオキシダントを生成するように漲水時処理することで、プランクトンに対してはほぼ完全な殺滅効果が得られると考えられた。また、この処理条件では、前記したよううに二次汚染と鉄腐食性の心配もほとんどない。