(c) 栄養塩類
表II.2.2-20には、栄養塩類の実験結果を示した。なお、栄養塩類を実験項目としたのは、ミキサーパイプの粒子粉砕力で、生物等の粒子が粉砕されることによって分解・無機化が進行し易くなるかを確認するためである。もし、分解・無機化を促進する場合には、ミキサーパイプ処理することおよび処理後に貯蔵することで、栄養塩類の割合、即ち全窒素に対するアンモニア態窒素、硝酸態窒素、亜硝酸態窒素の無機溶存態窒素と、全リンに対する無機態のリン酸態リンの濃度割合が高くなる。
わずか1回の実験の結果ではあるが、アンモニア態窒素の処理1週間後の値が原水の0.05mg/Lから0.08mg/Lに上昇しているものの、全般には、無機溶存態の栄養塩の目立った上昇は確認されなかった。