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(b) 大腸菌群数

表II.2.2-19には、大腸菌群数の実験結果を示した。

病原菌の指標として大腸菌群数の変化を測定したが、今回実験した自然港湾海水中にはほとんど存在しておらず、多くのデータが検出限界の<1細胞MPN/100mlであり、ミキサーパイプ処理の効果は判定できなかった。

表II.2.2-19 ミキサーパイプ3連結、空気注入率計22.5%の漲水時処理、排水時処理、漲水・排水両時期処理実験結果(1週間航海想定、大腸菌群数)

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注;海水流量:340L/min.、空気注入量:海水流量の7.5%/各段×3段=22.5%/3連結=76.5L/min.

(c) 栄養塩類

表II.2.2-20には、栄養塩類の実験結果を示した。なお、栄養塩類を実験項目としたのは、ミキサーパイプの粒子粉砕力で、生物等の粒子が粉砕されることによって分解・無機化が進行し易くなるかを確認するためである。もし、分解・無機化を促進する場合には、ミキサーパイプ処理することおよび処理後に貯蔵することで、栄養塩類の割合、即ち全窒素に対するアンモニア態窒素、硝酸態窒素、亜硝酸態窒素の無機溶存態窒素と、全リンに対する無機態のリン酸態リンの濃度割合が高くなる。

わずか1回の実験の結果ではあるが、アンモニア態窒素の処理1週間後の値が原水の0.05mg/Lから0.08mg/Lに上昇しているものの、全般には、無機溶存態の栄養塩の目立った上昇は確認されなかった。

表II.2.2-20 ミキサーパイプ3連結、空気注入率計22.5%の漲水時処理、排水時処理、漲水・排水両時期処理実験結果(1週間航海想定、栄養塩類)

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注;海水流量:340L/min.、空気注入量:海水流量の7.5%/各段×3段=22.5%/3連結=76.5L/min.

 

 

 

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