4] 実験内容
a 予備実験
予備実験では、まず、ミキサーパイプの各要素(旋回、突起、空気等)の作用、効果を確認するために、要素単独および組み合わせの実験を実施し、各種データを取得した。
次いで、要素のうち、現有パイプにおける可変要素である空気注入量に関する実験を行い、効果的な空気注入量を決定した。
b 本実験
求めた空気注入量と先の流量等の条件で、漲水時処理、排水時処理(1パス処理)、漲水・排水時の両方で処理(1パス×2回)した場合の実験を実施した。なお、この本実験は、1週間の航海を想定した場合(冬季に実施)と、2週間の航海を想定した場合(夏季に実施)で実施している。
5] 海洋生物殺滅効果の評価
自然海水中の生物状況は、時間的に大きく変化することが予想された。したがって、殺滅効果は、各実験の処理直前にポンプを通過(パイプ通過前)した海水中の生物状況を原水(対照データ)として観測し、処理後の生物状況データと比較することで評価した(各生物の評価基準は、(2)実験方法3]分析方法で後述)。