さ] サングラスはTPO

サングラスはカッコいいものが欲しいですね。今やファッション化していますが、本来は強い太陽光から眼を保護するため色ガラスを用いた眼鏡の呼び名です。
1 紫外線と赤外線対応
太陽光の紫外線は、眼に入ると眼の一番外側の角膜に吸収され、それより奥に入ることはありません。目が大量の紫外線を受けると、角膜に炎症を起こします。
赤外線は眼の奥へ進み網膜まで入ります。赤外線の侵入を繰り返していると、水晶体や網膜に障害を与え、最悪の場合には失明に至ることがあります。
サングラスとしては紫外線と赤外線を吸収するものが望ましいのです。
2 まぶしさ対応
実用面では、サングラスは太陽の方向にある物や太陽の反射光の中にある物を判別する機能を持つことが要求されます。それはサングラスの色やその濃淡により、また偏光ガラスの性能により異なります。
日本人の眼はメラニン色素が多く、瞳孔の周りのも茶色をしたいわゆる黒眼なので眼球内に余分な光が入りません。青い眼の白人と異なり逆光とかの特別な場合を除いてはサングラスをかける必要はないのです。
3 TPO
物をはっきり見るためには、明るさと対比(目標と背景の差)が特に必要であるといわれていますが、それをサングラスを使ってわざわざ見えにくくすることはありません。
サングラスの利用もTPO(時と所と場合)を考えないと、かえってマイナスになることがあることを知るべきです。