自動車には、「ヘッドランプ」など照射用の他に「ブレーキランプ」「ウインカー」「ハザードランプ」などの意思表示に使われるライトが種々付いていますね。
ハザードランプなどは、いつ頃、誰が始めたのか分かりませんが、法定以外にも「ありがとう」の気持ちの表現としていつの間にか慣行として定着していますね。
それぞれのランプが他の通行車両や通行者に対して、運転者の意志を伝え安全を確保するものですが、左折・右折の表示が遅かったり、急にブレーキを踏まれたときの怖さを皆さんも何度か経験されていることでしょう。
ウィンカーの早めの表示、ブレーキの二回踏みなどはスムーズでかつ安全な交通を保つためには大切なことです。
船では音と光による「早め」の意思表示、これらによる会話が極めて重要です。
しかし、こうした観点からせっかく法定化されている信号が実際に行われているかというと、現実的にはその使用は少ないように思われます。もっと、積極的に信号により意志を表示するようにしましよう。
海上衝突予防法第34条に操船信号として、右転(短音一回・)、左転(・・)、機関後進(・・・)が、また、追越し(右−−・、左−−・・) 同意(−・−・)が規定されています。
他に、来島海峡、早靹瀬戸通過、一部特定港内、航路の出入りに関して、音響による信号の使用が規定されています。
声(汽笛)を出しこちらの意図を伝えましょう。また、夜間は光り方が分かりやすいときもあり、発光信号も併用しましょう。