1] 港内を一般速力(約10ノット)で航行中は、注視点の広がりは左右に広く、正横付近から前をまんべんなく見張っていることを示しています。
2] 広い場所を高速(40〜43ノット)で航行中は、注視点の広がりは左右に狭く、上下に広いので操縦者は左右の見張りよりも、前方の進路上の見張りに集中していることがわかります。
3 高速船の注意事項
1] 自動操舵使用
高速化時代、自動操舵にまかせて船橋を少しでも空けてはいけません。居眠りはもちろんご法度(はっと)です。相手船が2〜3マイル離れているからといって、一寸トイレに行ったり、網、漁獲物の整理に夢中になったり、また他の作業に気を取られたりしていると避航余裕はなくなり、ときには衝突してはじめて気がつくという事態になってしまいます。
「猪突猛進」は「衝突盲進」となってしまいます。