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ち] 潮流・潮汐 見くびる危険

 

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狭水道通過時や着岸時に思ったより潮が速く、流されてあわてたことがありませんか。

日本周辺海域は、航海者にとって神経を使う難所が数多くあり、気象海象の厳しさ、海域地形の複雑性など種々の要因がありますが、その要因の一つ、具体的なものとして、各地の海峡や狭水道における速い、複雑な潮流が航海者を悩ませていることが挙げられます。

潮流は一般に海が浅く、干満の差が大きく、また狭い水道ほど速くなります。

我が国では、関門海峡、来島海峡、鳴門海峡、明石海峡などのほか、音戸の瀬戸、平戸瀬戸など狭い水道で潮流の速いところが全国的に存在しています。また、浦賀水道航路などの湾内、港内でも潮の流れに注意する必要があります。

これら潮流の激しい水道などでは、潮流に流されて座礁したり、行き合い船同士がその影響を受け、操船を誤り衝突するケースが散見されます。

このような狭水道などにおける航行では、次の事項に注意しましょう。

1] 関門海峡、来島海峡には、航行の安全を図るために特別な航法が定められています。これらの特別に定められた航法を厳守すること。

なお、その他の水道についても、海上保安庁による航法の指導がなされているところがありますので、その内容を理解し遵守すること。

 

 

 

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