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見学のできる灯台 (11)

平安名埼(へんなざき)灯台

(社)燈光会

 

灯台の歴史

 

沖縄県宮古島の東平安名埼は、一〇〇〜二〇〇メートルの幅で約二キロメートル海に突き出た半島で公園に整備され、日本都市公園百選に選ばれた景勝地の先端に白亜の灯台がそびえ立っています。

 

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付近海上は、暗礁が散在し長大な遠浅環礁で囲まれており、地元漁船の遭難事故が多く、また大型貨物船の事故も発生し、航行船舶にとって難所とされていました。

昭和三十八年初月当時の琉球政府の行政首席(太田政作氏)あてに宮古町村議会議長(与那嶺和彦氏)から灯台設置の要望が発端となり、また沖縄が返還される以前に日本政府援助で、昭和四十二年三月に東平安名埼に灯台が設置されました。

 

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灯台の概要

 

沖縄宮古郡城辺町平安名埼

位置 北緯 二四-四二-五五

東経一二五−二八−一三

塗色 白色

構造 塔形 コンクリート造り

灯質 単閃赤白互光 毎二〇秒に赤光一閃光、白光一閃光

光度 白 八○万カンデラ

赤 三二万カンデラ

光達距離 白赤 一八カイリ(約三三キロメートル)

高さ 地上から灯塔の頂部まで二四・五メートル

平均水面上から灯火まで四三・○メートル

 

宮古島余話

 

その一 平安名埼には傾国の美女マムヤ物語の悲話伝説が有名であり、マムヤは自分が美しい故に味わった不幸をせめて村の娘たちには味わわせたくないと思い、この村に美しい娘が生まれないようにと神に祈って身を投げたということですが、この呪いを解くのは満月の夜、平安名埼の芝生のくぼみに溜まった水が満月を浮かべて光輝いていたとき、妊婦がその水を手ですくって飲むとマムヤの呪いはすべて消え去るとのことです。

その二 灯台周辺の景観は素晴らしいの一言につきます。灯台の回廊からみる東支那海は間近に大珊瑚礁を望むことができ、三六〇度を見渡せる絶好の位置にあります。

その三 宮古島全島平たんな土地ですが、リゾートホテル、ドイツ村もさることながら、全国的にトライアスロンが有名です。

 

灯台へのアクセス

 

航空便

東京〜那覇〜宮古

(約三時間三〇分)

東京〜宮古(直行便)

(約二時間四〇分)

大阪〜宮古(直行便)

(約二時間一〇分)

福岡〜宮古

(約一時間五〇分)

那覇〜宮古(約四五分)

船便

那覇〜宮古

島内

観光バスを利用するかレンタカーが便利

 

 

 

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