オーナーによるプレジャーボートの管理の重要性について
運輸省運輸政策局海洋室
ヨットやモーターボートなどいわゆるプレジャーボートは、低価格モデルのプレジャーボートの登場や多彩な余暇活動が社会的に認められてきたことに伴い、私たちにとって身近な存在になってきました。プレジャーボートの保有隻数は、今や全国で四十四万五千隻に達しています。そんな中、プレジャーボートの係留・保管に関するトラブルや海難事故の増加など、さまざまな問題が発生しています。
プレジャーボートがより多くの人たちに、より身近になってきた昨今、オーナーによる自主的な艇の管理がこれまで以上に大切になってきています。
○ 各種届出は確実に行いましょう
誰もが安全・快適にプレジャーボートを利用するためには、それぞれのプレジャーボートのオーナーが自覚を持って自分の船をきちんと管理することが大切です。オーナーは自分の船について次のような各種届出を確実に行わなければなりません。
1]プレジャーボートの所有者など、船舶検査証書の記載事項に変更があった場合は、すみやかに日本小型船舶検査機構(JCI)で書換えの手続きを行わなければならないよう法令で定められています。
船舶検査時に発給される船舶検査済票(ステッカー)は、法令により、見やすい場所に張りつけておかなければなりません。
2]放置艇が問題になっている地方自治体では、条例や要綱によりプレジャーボートの登録が義務づけられています。これらの取決めに従って、所有者の氏名などを届け出て、交付されたステッカーなどを所定の場所にきちんと張りつけましょう。
これらの手続きは、プレジャーボートを安全・快適に利用するうえで必要なものです。さらに、海難事故時の救助活動等緊急時の対応にも役立ちます。自らの責任で自分の船を正しく管理することの重要性を理解のうえ、各種届出を確実に行うようにしましょう。