文部大臣
中曽根弘文
皇后盃第44回全日本なぎなた選手権大会が、盛大に開催されるに当たり、一言お祝いの言葉を申し上げます。
なぎなたは、単に勝敗を競うだけでなく、日ごろの修練を通じて、心を磨き、身体を鍛え、礼節や伝統を尊重する態度を養うなど、豊かな人間形成を目指すものであり、我が国固有の優れたスポーツ文化の一つとして世界に誇るものであります。
今日、なぎなたが、青少年から高齢者に至るまで多くの人々に親しまれるとともに、諸外国においても普及・発展しておりますことは、誠に喜ばしい限りであります。
本大会は、各都道府県を代表する精鋭がここ日本武道館に一堂に会し、真のなぎなた日本一を目指して競い合う大変意義深い大会であります。
出場される選手の皆さん、どうか日頃の修練の成果を遺憾なく発揮し、広くなぎなたを愛好する人々の模範となる素晴らしい試合を展開されますよう期待いたします。
終わりに、財団法人全日本なぎなた連盟をはじめ、本大会の開催に尽力されました関係の皆様方に心から敬意を表しますとともに、本大会の成功とますますの発展を祈念して、祝辞といたします。
平成11年12月5日