財団法人全日本なぎなた連盟
理事長河盛敬子
本日ここ日本武道館におきまして、皇后盃第44回全日本なぎなた選手権大会が盛大に開催されますことは、誠に意義深く、喜びに堪えない次第でございます。
ことに、本年は1990年代最後の年であり、当連盟が創設されてより45年間のさまざまな歴史を刻んできた20世紀後期の締めくくりのときでもあります。私どもは、この間の先師先輩の物心両面にわたるご負担、また献身的なご努力に深く敬意を表するとともに、21世紀にむけてその志を受け継ぎ、技術だけでなく、人として生涯をかけて追い求めていかなければならない心のありようをもしっかりと見据え、ともに切磋琢磨して進んでいくことが大切だと思います。
本日ご出場の選手の皆さんは、まさに新世紀への懸け橋となり、その活躍が期待される方々です。日本のなぎなた界最高の技術者を選ぶ大会にふさわしく、心技とも格調高いなぎなたをご披露されるとともに、よき思い出の大会となりますよう、心より願っております。
終りに、斯道奨励の思し召しをもってご臨席頂きましたご来賓の方々に感謝申し上げ、併せて本大会の開催にご援助賜りました文部省、日本武道館、日本財団をはじめ、諸準備に万全を尽くされました地元役員の皆様に対し、衷心より厚く御礼を申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。