(4) ユニットの係留・接合
ユニットの接合部は延長691mあり、接合構造は左右対称となる個所と非対称の個所があり、安全性・効率性から圧気排水方法と止水ダクト/ポンプ排水方法の2種類で実施した。ユニットの接合手順は以下の通りである。
1] EユニットをDユニットに岸壁で接合し、現地へ曳航して3、4ドルフィンに係留した。
2] Fユニットを現地で(E+D)に接合し、2ドルフィンに係留した。
3] Bユニットを(E+D+F)に接合した。
4] Cユニットを(E+D+F+B)に接合し、5、6ドルフィンに係留した。
5] Aユニットを(E+D+F+B+C)に接合し、1ドルフィンに係留した。
日照による変形は、昼間30度の温度差により端部が垂れ下がるような変形が生じる。このような施工中に発生する日照変形や波浪動揺に対応して接合手順・接合方法を設定した。
(5) フェーズIのドルフィン撤去工事
フェーズIのドルフィンの撤去工事は、鋼管杭を先行切断してコンクリート上部工を撤去した。その後ウォタージェット配管付の外挿管を鋼管杭に合わせて挿入し、バイブロハンマーで既設鋼管杭を引き抜いた。撤去鋼管杭および上部コンクリートは全て解体処分を行い、設置海域を原状に復帰した。