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VII-2 原油に対する分散性能の調査

 

原油に対する分散性能の調査は、2種類の原油について、試験油に対する油処理剤の散布率を変えて実施した。

また、比較のために外国製についても調査を行った。

 

(1) 試験諸元

1) 供試材 S-5 S-7 外国製

2) 試験油

1] 原油A(軽質油  8.7cSt 30℃)

2] 原油B(中質油 13.7cSt 30℃)

3] C重油

3) 散布率 1%〜4%の4種類(1%間隔)

4) 試験法 MDPC法(試験油の粘度、散布率及び試験温度を除く。)

 

(2) 試験結果

試験結果を表VII-2及び図VII-4〜図VII-6に示す。

 

表VII-2 原油に対する分散性能

173-1.gif

 

173-2.gif

 

原油Aに対して、S-5は、散布率2%で分散率46.0%を示し、散布率が増すほど、高い分散性能を示し、散布率4%では最高値より9%減少した。S-7は、緩やかな右上りの分散性能を示し、散布率2%〜4%の範囲で分散率が32.1%〜35.4%となり3.3%の低い上昇である。

外国製は、右上がりの分散性能を示し、散布率1%で分散率27.9散布率4%で49.1%でほぼ直線的に分散率が増加した。

 

 

 

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