c 考察
このことから、4種類のかく拌方法のうち、手かく拌方式とペンシル・ミキサー方式での分散状況はほぼ同じであり、プロペラ方式及びマグネティック・スターラ方式に比べて分散状況が良好で、試験油がより良好に混合されているものと考えられる。(写真1〜写真12参照)
3) MDPC法による分散率
試験管振とう試験と同様に、予め混合による性能試験では、十分に混合された試験油であるほど高い分散効果が得られると考えられることから、手かく拌方式またはペンシル・ミキサー方式により作成した試験油の混合状況を、MDPC法による分散率がら比較することとした。その結果を表V-1に示す。試験の結果からは、手かく拌方式及びペンシル・ミキサー方式とも十分な分散率を示しており、両方式では、結果がほぼ同じであることが確認された。
なお、試験は、試験油をC重油(14℃で5,000cSt)として、分散剤の散布率を12%として実施した。