ステップ5; ステップ4の状態に、波を加えた場合を示している。実験に使用した波は、波高が30cm、または60cm、波長が10mの規則波である。波高が高いので、波の持っているエネルギーが大きく、平板型フェンス前面での波の反射も大きい。
フェンスによる反射波、または返し波のために、油層は上方から下方へ向う衝撃的な波の力を受け、この部分の油層から水中下方に向って油滴を発生する。この油滴が発生する力は、かなり強く、水面下2m位に達することもあり、これが主流に乗ってフェンス後方へ流出していく。
この状態がステップ4の後段に述べた先頭波及びフェンス前面の界面波下方からの油滴の流出と重って、油の流出量が増してくる。