(2) 発生頻度
1979年〜1998年の20年間の統計では、がけ崩れが圧倒的に多い。
がけ崩れ:土石流:地すべり=68:19:13
≒5:1.5:1
3 土砂災害に対処する上でのキーポイント
(1) 基本は、管内の危険度を客観的にかつリアルタイムで把握する
(2) 土砂災害の接近状況は、雨量で判断するのが最も安全で効果的
1] 土砂災害の接近を予測する2(+1)の方法
ア前兆現象
イ雨量
(ウ発生把握)
2] 前兆現象は積極的に活用するが、前兆現象の出現を前提にした対策は間違い
(理由)
・前兆現象が出るとは限らない。むしろ少ない。
・前兆現象が出ても発見できるとは限らない。
・前兆現象が出たときには危険は目前に迫っている。
(3) 「雨量」は、防災行政現場で活用できるように特別の工夫が必要
1] 雨量と危険度との対応関係
2] 危険度と防災活動内容との対応関係
3] 1] 、2] をリアルタイムで示す(計算の自動化)
雨量、累積雨量(累加雨量)、実効雨量(重み付けされた雨量。現在に近い雨量ほど重視する。)をリアルタイムに計算するためには、自動化が必要。
4 システムの概要
(1) 特徴
3の「キーポイント」を満たす初めてのシステム。
(2) システムの概要
5 事例への適用
(1) 西郷村土石流災害
(2) 出水市土石流災害