3. 市民の力でなければ解決できない防災上の課題
もっとも重要な対策は、「住まい」を地震に強くすること。
『地震が揺れている最中に生命を守る』という大原則は変わらなかった。
生き埋め者の生死を分けたのは地域コミュニティの存在。それを行うためには、「自分の生命」と「家族の生命」が守られていることが大前提。
自主防災の力で、大火から街を救った例はたくさんある。
20万棟を越える家屋が全半壊
自衛隊が救出した生存者 165人
消防(神戸市)が 〃 733人
消防団(神戸市)が 〃 819人
残りはすべて市民自らの手によって救出
4. 行政が被災してしまうような大規模災害時には
行政が被災(施設、人、情報)した場合の災害対策は、これまで考えられてこなかった。
行政も学ぶべき企業の危機管理、ボランティアのノウハウ。
→大規模災害時には行政の対応にも限界がある。企業、市民、ボランティア、広域的な行政応援無くしては防災対策の実施は困難。
→特に、企業のもつノウハウを災害対策に組み込んで行く工夫が必要。
企業、ボランティア、市民の能力が最大限発揮できる環境整備が求められている。