土砂災害危険に対する意思決定を支援する、本システムにおいては最も重要な部分です。
1] 基本観測ポイント
今年度開発のシステム(広域運用システム)を用いて他市町村・消防本部等の雨量観測データを収集・交換する場合、観測雨量は自分の市町村等と他市町村等とではそれぞれ異なります。そのため、どの市町村等の土砂災害発生危険度「レベル」を表示するかを指定する必要があります。「基本観測ポイント」はそれを指定するためのもので、通常は自市町村等を設定しますが、自由に切り替えることができます。図4.1では「役場A」、図4.2では「役場B」が指定されています。
2] レベル
「レベル」は、土砂災害の発生危険度のことです。本システムでは標準で0〜7の8ランクに区分されます。大きい数字ほど土砂災害の発生危険度は高いことを意味します。「現在」の危険度「レベル」は背景色が赤色で表示されます。図4.2では、「レベル」は「6」です。
3] 活動体制
「活動体制」は、「レベル」に対応した活動体制を示したものです。標準では図4.1(または図4.2)のとおりですが、運用に際しては市町村や消防本部等の実際の活動体制に合わせ必要な変更を行うことになります。
なお、「活動体制」のセルをクリックすると詳細をみることができます。
4] 配備体制
「配備体制」は、「レベル」に対応した配備体制を示したものです。図4.1(または図4.2)は参考画面ですが、実際にはこのように細区分された配備体制はありません。運用に際しては市町村や消防本部等の実際の配備体制に合わせて変更することになります。図4.2では、「配備体制」は「第6配備」です。
なお、「配備体制」のセルをクリックすると詳細をみることができます。
5] 活動内容
「活動内容」は、「レベル」及び当該市町村等の情報伝達手段(戸別受信機、オフトーク通信、有線放送、広報車等)並びに避難体制(避難所、避難誘導体制等)の整備状況等をもとに定められます。図4.1(または図4.2)に示した「活動内容」はあくまでも参考であることに留意してください。