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Hello Firefighter

 

女優 東ちづるさん

 

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“皆さん、火には気をつけて!”

 

京都の老舗和菓子屋扇屋一心堂近くのおばんざい屋「逢坂屋」の女将寺島菊江。NHK朝の連続テレビ小説「あすか」で東ちづるさんは、世話好き、噂好きの京女を演じている。

東さんのNHK朝ドラ出演は、「天うらら」についで二度目。「天うらら」では、主人公の大工さんうらら(須藤理彩)をシゴキまくる女性設計士役だった。「うららに試練を与える人物でした。実生活で他人を叱り飛ばすことって、まずないでしょう。だからあの役は楽しかった」。東さんは短大を卒業したあと、大阪でOL生活を経験後、松竹芸能タレントオーデションでグランプリに輝き、芸能界入りした。気取りのない明るさで人気を集め、「花嫁候補ナンバーワン」などと言われた。「あすか」の役柄は、東さんのキャラクターを生かした彼女にぴったりの役だった。

東さんは、このところ仕事にも京都づいている。フジテレビの「山村美紗サスペンス」シリーズの主役を務めている。二月には第二作「京都・呪いの十二単衣殺人事件」を放送。このドラマではなんと女優を演じた。主役の座をめぐる女優たちの葛藤に、家元の座を争う名流華道一門の確執をからませた連続殺人事件。難事件を東さんが見事に解決した。

十二単衣も体験した。「着る前はワクワクしましたが、着てみるとその重いこと。実際は十二枚も着ていないのに、とても重かった。足元が見えないので歩くのもおぼつかなくて困りました。一度は、着てみたかった十二単衣ですから満足しています。」貴重な体験だった。

東さんがもうひとつの初体験。それは昨年夏の、東京・世田谷の一日消防署長。緊張した表情で防災体験。以前、実家の二軒先が火事になり、怖い思い。「火には気をつけています」と防災対策は万全だ。「あすか」の菊江は、隣人の噂を瞬時に京都中に広める情報伝達能力の持ち主。その能力で「火の用心」の伝達もお願いしたい―。

(インタビュー・編集部)

 

 

 

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