日本財団 図書館


Hello Firefighter

女優 財前直美さん

 

023-1.jpg

 

“コメディーやるなら自分たちも楽しもう”

 

病院から逃亡を繰り返す女の子、ストーカーの女性、理想の夫婦を演じ、疲れてしまった妻―。そんな人たちを、不器用で一本気な、不良ナースが癒していくフジテレビ系「救急ハート治療室」。その不良ナース菅野冴を財前直美さんが演じている。

冴は、医者と結婚するために看護婦になったと公言している。いつも本音でしゃべり、思ったらすぐ行動するため、トラブルを起こすことが多い。「甘えんじゃないわよ!」が決めゼリフだ。沖野ヨーコの同名コミックをドラマ化したハートフルコメディー。

冴は底抜けに明るい。「クヨクヨしないで生きていこう。笑顔で人を救おう、コメディやるなら自分たちも楽しもうと、明るく演じています」。だが、その笑いの中に涙や感動が盛り込まれている。「本当に知ってもらいたいのは、シリアスな部分です」。

財前さんは、昭和六〇年、「婦警候補生物語」(日本テレビ)でデビュー。その後、「痛快OL通り」(TBS)、「お金がない!」(フジ)、「ジューン・ブライド」(TBS)などに出演。さっぱりとした男っぽい性格からか、下町系の明るい女性を演じることが多かった。前作「お水の花道」(フジ)では、姐御肌のホステス。いつの間にか仲間を仕切っていたが、今回もリーダー的存在。「乱暴な言葉を使っているけれど、普段のわたしはおとなしくてシリアスですよ」と女らしさを強調している。

病院を舞台にしたドラマだけに救急車もよく登場する。一番最初は、主人公冴がいきなり救急車のお世話になる。腹痛のため、救急車で病院へ運び込まれたのだ。その車内。「痛い、痛い」と叫ぶ冴。「どこか、行きつけの病院はありますか」と聞かれると、「いいオトコがいる病院へ連れてって」と言いたい放題。これはドラマ。だが、実際にもこの救急車内の冴のように救急隊員を手こずらせる人物が―。救急車の中ではドラマ以上に多彩な人間模様が繰り広げられている。

(インタビュー・編集部)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION