“看護婦さんの制服が似合うか、どんな姿になるか楽しみです”
高岡早紀さんといえば、映画というイメージが強い。「バタアシ金魚」「橋のない川」「KYOKO」、そして「忠臣蔵外伝四谷怪談」などに出演した。「忠臣蔵外伝四谷怪談」ではお岩を演じ、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞などを受賞した。演技派である。その高岡さんが、このところテレビドラマで大活躍。「ハッピー 愛と感動の物語」(テレビ東京)で、スキー事故のため失明したヒロイン役に取り組んだ。NHK大河ドラマ「元禄繚乱」(日曜後八:〇〇)では、なんと女間者、つまりスパイ役。吉良家と親戚関係にある上杉家の女間者として、赤穂浪士の動きを探るため暗躍する。七月からはTBSテレビ日曜劇場「ザ・ドクター」(日曜後九:〇〇)に、看護婦朝倉由希役で出演している。
「ハツピー 愛と感動の物語」では、失明後、結婚、出産、子育てに奮闘する前向きな女性役。「泣くシーンの多いドラマでした。挙式のシーンで、盲導犬のハッピーとバージンロードを歩く時、感動しました。本当に泣きました」。収録前、目隠しをして台所に立った。「目の見えないということは想像以上に大変でした」。
それが、「ザ・ドクター」では山川記念病院の看護婦主任。新入りの看護婦晴香(葉月里緒菜)をビシバシと鍛える。心を寄せていた病院の内科医、一真(堤真一)に晴香がほれていると知った彼女は、ほとんどイビリではないかと思えるほど、その鍛え方をエスカレートさせていく。
初めてのナース役。「チャレンジです。看護婦さんの制服が似合うか、どんな姿になるか楽しみです」。ナース姿はお似合いだ。「ハッピー 愛と感動の物語」では救急車と病院のお世話になった。今度は、救急車の出入りの激しい病院で命を守る。このところ何かと問題の多い病院と医療。高岡さんは旺盛なチャレンジ精神でさまざまな問題に取り組み、前向きに突き進んでいく。ちなみにご主人の保坂尚輝さんは、「ラビリンス」(日本テレビ)で心療内科の医師を演じた。
(インタビュー・編集部)