―自然と街との共生、理想郷をめざして―
本圏域は、山形県の北部で北は秋田県、東は宮城県境に接し、地域の中心部である新庄市を四町三村が取り囲む地形のもとで構成された広域圏であります。
圏域の面積は一、八〇三平方キロメートルと広く(山形県の一九・三%)、人口約一〇万人で、城下町の風情を残す新庄市の平均積雪量は一メートルにも達します。
地域を囲む出羽丘陵や奥羽山脈は、磐梯朝日国立公園と栗駒国定公園に指定され、四季の彩り豊かな美しい自然に恵まれており、この自然環境を生かして、環境と自然・街とが共生する理想的な地域づくりを目指して「最上エコポリス事業」を実施しております。名高い新庄節と真室川音頭発祥の地でもあり、又、最上川の舟下りと合わせて清流の小国川の鮎釣りには、七月一日の解禁日と同時に全国から、太公望が集まる地でもあります。
交通では、南北にJR奥羽本線と国道一三号線が縦貫し、県都山形市と秋田県を結ぶ縦軸及び日本海沿いの庄内地域と太平洋側を結ぶJR陸羽東線と陸羽西線に国道四七号線の横軸が交差する交通要衝の地にあり、本年一二月には山形新幹線の新庄延伸で、東京と新庄間の乗り人れが実現するため、二一世紀に向け飛躍的発展を遂げようとしています。
当消防本部は昭和四六年四月一日に発足し、現在、一本部、一署、三支署、四分署、職員一三九名、消防団員四、六八七名が一致協力し、地域の安全確保のために努力しております。
最上広域市町村圏事務組合消防本部
消防長 上野登